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国産

国産のごま。

国産のごまは珍しいよ。
そう言って母が送ってくれた。
田舎暮らし中の両親が近所のおばあちゃんにいただいたらしい。
おばあちゃんの畑で育てていて、全て手作業で不要物を取り除いてこの状態になっているとのこと。

何と気の遠くなるような手間のかかる作業だろうか。
涙が出るほど神々しくて、ひと粒ひと粒重みを味わいながら大事にいただいた。

母も昔から梅干しや梅酒などを手作りしていたが、とにかく近所のおばあちゃん達はみんなまめだ。
90代でもよく働くし元気いっぱい。
お茶から味噌から何でも自分で作って、多く作った分はご近所におすそ分けしている。
お隣のおじちゃんは川へよく鮎釣りに出かけては、釣ったばかりの新鮮な鮎を両親に分けてくれる。
シイタケなんかも山で栽培していて、肉厚のぶりぶりのシイタケを何度も分けていただいた。
七輪でちょっとあぶって、これがまた最高に美味しくてもうたまらない。

私はというと、母がまめなこともあって梅干しは作ったことないし梅酒も味噌も母頼み。
言い訳は、母が作った方が美味しいからというダメっぷりだ。
すごいなぁ、みんなよく働くなぁと今の私は感心するしかできないけど、これが人間本来の生き方なのだろうと教えられる。


コロナ禍で私の価値観はすっかり変わった。

今まで信じてたこと、常識だと思っていたことが、実はそうではないかもと思い始めたのは1年半くらい前だろうか。
同じものを見ても、ここまで人によって見える世界が異なるという状況にはただただ驚くしかない。

私が感じていなかっただけで、知らなかっただけで、たぶんずっと前から。
そう思い始めてから、何だか2つの世界を生きているような感覚。
うまく言えないけど。

実際何が本当で何が嘘かなんてわからない。
だから何でも鵜呑みにしないで調べて考える。


そして、自然に寄り添い、自然と共に。
自然に生かされているという生き物としての、本来の生きる力を私も少しずつでも備えていきたい。

やりたいことは今やる。
限りある生を楽しみ、周りの人との限りある時間を大切にしなければと、最近の思うこと。