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花を飾る

先月のこと。
切り花の仕入れ先で見つけた「見切り品」と表示されたラナンキュラス。

サーモンオレンジのような何とも言えない色合いと、
透明感のある花弁に心奪われて自宅用に大事に連れて帰ってきました。

フラワーベースにしたのは、さこうゆうこさんのヒヤシンスポット。数年前に色んな形の中から迷いに迷ってお迎えしたものです。

こちらのラナンキュラス、花弁の広がりだけでなくこの茎のしなやかさも魅力なので、それをなるべく生かすようにある程度長さを保ちつつ高低差をつけていけました。


ラナンキュラスは光や温度に反応する性質があるので、
昼間はめいっぱい開いて夜はまるで寝ているかのように閉じる姿も可愛くて。
ああ生きてるんだなと。
あまりの美しさに写真を何枚も撮っては眺めて、ときめくような高揚するような、何とも言えない満たされた気持ちになりました。

やっぱり花は良いなと、花の持つパワーってすごいなと改めて心から思った日でした。

結局、1週間以上元気な姿で楽しませてくれました。



この体験を通して思ったこと。

もし、花を飾りたいけどどうしたらいいのか、何を選べばいいのか分からないと思っている方がいるとしたら。

例えばお花屋さんで自宅に飾るお花を選ぶとして。
まずはたくさんの花の中でいちばんときめくもの、ひとめぼれしたものを選ぶことをおすすめしたいです。

1輪だけでもいいです。
違う質感や形状のお花を1輪ずつだったり、ときめいたのなら色がバラバラだっていいです。

今回のラナンキュラスが私のそれであったように、
自分でときめいて、ひとめぼれして選んだお花は可愛くて仕方なくなります。
ぜひこの体験をしてみてほしいのです。

可愛くて仕方なくなると、水替えも全く苦ではないしむしろお花が元気でいられるように何でもしてあげたくなります。(水替えは毎日する必要がある場合とない場合があるので、飾り方やお手入れなどのお話はまた今度)

可愛くて仕方ない花を眺めるひとときは、たまらなく幸せなひとときになります。


植物の持つパワーはすごいです。
疲れると自然の中に行きたくなるし、部屋に植物があるだけで癒しになったり活力になったり。
花を飾るために、片付けのモチベーションがあがったりもします。

花を飾ろう誰かに贈ろうとするとき、そこにはとてもあたたかくて優しい気持ちが溢れていて、私が花の仕事が大好きなのは、花に触れる高揚感はもちろん、そういう気持ちに触れることができるからだと思います。


花を飾ることだけじゃなくて、庭や鉢植えで花やグリーンを育てたり歩きながら街路樹をふと眺めたり、お子さんと一緒に野花の感触や草の香りを楽しんだり…。

人も自然に生かされている、いち動物として、
植物を慈しみながらもっと身近に楽しめたらいいなと思います。